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真っ暗な闇のなかを飛ぶ夜間飛行。客室の窓から見えるのは星だけ。地上も見えず、目印になりそうなものも見つからない暗闇で、「本当に正規ルートを飛んでいるのだろうか」と不安に思った記憶はないだろうか。でも、大丈夫。旅客機は闇のなかでも自分の位置や目的地を正確に把握しているのだ。自分の位置を知るための最も原始的な方法は、地図上の2ヵ所の地上無線局を選び、その地点までの方位や距離を測ることで、現在位置を導き出すというものだ。フライト当日、飛行ルートが決定すると、パイロットはルート上にある地上無線局を確認する。そして、飛行中は各無線局を目標にしながら、目的地を目指すのである。ただし、地上無線局は陸上に存在するもので、海上にはない。たとえば、東京からアメリカ西海岸に向けた洋上飛行では、どうすればよいのか。そこで、現在、多くの旅客機が採用しているのが、旅客機の加速度を検知して、速度や移動した距離を計算する「慣性航法装置」(INS)と、航空路図の情報をデータベース化して飛行ルートを人力すると、現在位置、予想到着時刻、最も効率(燃費)のよい速度など、フライトに必要なあらゆる情報を出してくれる「フライト・マネジメント・システム」(FMS)である。